介護職が抱える労働環境の悩みとは

労働環境が悪いと悩んでいる介護職は少なくありません。
介護職の仕事は高齢者の世話全般であり、食事や入浴、排せつなどの介助をします。
自分でする意思のある高齢者であれば、簡単な補助でカバーできることが多いですが、自分でする意思がない、また意思があってもできない高齢者の介助をするとなると介護職の負担は大きくなります。
高齢者の介助は子どもの世話よりも大変だと言われていますが、これは身体が大きいためです。
介護職は全身で高齢者を支えたり、移動させたりする必要があり、それが心身への負担につながります。

労働環境の悩みは介助に関することだけではありません。
多くの介護職が抱える人間関係の悩みは、ときに精神疾患の引き金になります。
肉体的な疲労と比べて、精神的なストレスは解消に時間がかかります。
1日8時間の睡眠を取っているのに、ストレスは残るという人は多いでしょう。
一般的に介護職の人員が少ない職場は、その忙しさから働くスタッフの余裕を奪ってしまうことが多いです。

労働環境に問題がある場合は、転職をするのが現実的な解決策です。
自分ひとりの努力で職場の雰囲気を変えることは困難ですし、特に派閥が存在する場合は容易ではありません。
施設側に改善の意思が見られないと感じられたら、早めに転職をするのが得策でしょう。
復職支援が充実した職場、収入が介護職の相場より高い職場、業務の効率化に積極的な職場などは介護職を大切にしてくれる傾向があります。