介護職の悩みとしてよく聞かれるのが体力面に関する事です。
そもそも介護職は利用者が安心して、快適に過ごせるようサポートしていくのが主な仕事で、食事や入浴、排せつなど様々な介助をしていきます。
もちろん利用者によって介護度も異なり、ほとんど手伝う必要がない人がいる一方、認知症が進んでいたり、体が思うように動かない利用者に対しては、より手厚い介護をしていく事になります。
例えば足が不自由で自分で立つ事もままならない利用者は車いすが必須です。
どこかへ向かう際にはベッドから車いすへの移乗、帰ってきた時は車いすからベッドへの移乗が必要になります。
また寝たきりの利用者には、床ずれ防止のための体位交換をこまめに行わなければいけません。
介助の種類によって介護士にかかる体への負担は違ってきますが、大なり小なり体力は消耗する仕事です。
特に利用者の全体重が自分にのしかかってくるような業務は、腰痛の原因にも成り得ます。
腰痛は介護士の職業病とも言われるほど頻度が高く、長年悩み続けている人も多いです。
また入浴介助は暑い夏も寒い冬も関係ありません。
多くの利用者を次々とお世話していかなければ仕事も進まないため、熱気でのぼせそうになっても途中で中断する訳にもいかないのです。
非常に体力を伴う仕事であるため、介護の仕事が大好きでも、体が言う事を聞いてくれなければ続けられません。
体力がない人が長く仕事を続けるには、介護士が揃っている、または介護ロボットを積極的に運用している職場を探す事が賢明です。